連載 おニューな地球人・64
お産巡礼
きくち さかえ
pp.718
発行日 1997年9月25日
Published Date 1997/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901768
- 有料閲覧
- 文献概要
生まれて,生きて,死んでいく。人間の初めと終りの誕生と死を,昔の人はコミュニティーの中であたりまえに受け入れていた。誕生と死が生活の中に日常的に存在した。そんなリアルな生き様が,今は文化や医療の中でベールに包み隠されてしまっている。
そのリアリティーの欠如は,ときとして人々の心を真綿でくるみ,絞め殺してしまうことにもなるのではないか。
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.