特集 妊婦の体重コントロール,どう考える
妊婦のエネルギー消費と摂取
田中 泰博
1,2
1田中ウィメンズクリニック
2日本マタニティビクス協会
pp.557-561
発行日 1997年7月25日
Published Date 1997/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901740
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はじめに
妊婦の体重コントロールを考えるにあたっては,わが国の現状と今後の状況を正しく理解した上で,今何を最優先になすべきかを選択する必要がある。
近年,高齢化社会の進行とともに女性の社会進出が著しい。また,ライフスタイルの多様化や国際化も進んでいる。このような社会情勢の変化は,分娩年齢の高齢化と少産化を助長している。高齢分娩が増えるほど難産も多くなり,知的労働(デスクワーク)の増加は体力の低下とともに分娩機能をも低下させる。第三の問題はエネルギー消費とエネルギー摂取のアンバランスである。
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