特集 切迫早産長期入院妊婦の看護
「安静度」とその看護
安静臥床妊婦の快適な入院生活への援助
小野 美砂子
1
,
沼田 初代
1
1岩手医科大学附属病院産婦人科病棟
pp.493-496
発行日 1995年6月25日
Published Date 1995/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901265
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はじめに
切迫早産の治療は,近年,超音波診断法の進歩や発生メカニズムの解明,効果的な子宮収縮抑制剤の使用などによりめざましく充実してきた。
平成6年岩手医科大学附属病院に切迫早産のため入院,治療した妊婦は分娩数337件のうち14.8%を占めている。そのほとんどはNICUでの新生児管理を目的に母体搬送された妊婦である。母体搬送された妊婦は入院後比較的短時間で分娩になるケースが多いが,長期安静臥床を余儀なくされる妊婦もいる。長南ら1)は長期安静臥床が必要な妊婦にとって「ベッド上での生活は本人の生活の場として尊重されるべきものであり,人間が持つ衣食住への欲求を,可能な限り満たすものでなければならない」と述べている。
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