特集 長期臥床妊婦の看護
切迫早産で長期臥床が必要な妊婦の看護
長南 記志子
1
,
加来 久美
1
,
関島 英子
1
1北里大学病院産科病棟
pp.192-200
発行日 1991年3月25日
Published Date 1991/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900276
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はじめに
切迫早産で入院した場合,その妊婦の多くが治療のため日常生活において規制を受ける。突然の入院に妊婦の受ける心理的・身体的ストレスは大きい。昨年私たちは,切迫早産で入院となった妊婦の看護上の問題点を明らかにするために妊婦に調査を行なったが,苦痛の多くは,日常生活の規制による基本的ニードが充足されないことに起因していた。精神面においては,未熟児を出産するかも知れないという不安が多かった。
本稿では,切迫早産での入院という出来事が引き起こす種々の問題を,調査結果をもとに述べ,それに対する具体的看護について検討を加えていぎたい。さらに,早産が予測される場合,早産に至ってしまった場合,症状が軽快し一時退院可能となった場合,それぞれの援助についても述べたい。
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