特集 長期臥床妊婦の看護
長期臥床妊婦の医学・生理学的問題点
島田 信宏
1
,
植野 信水
1
1北里大学医学部産婦人科
pp.186-191
発行日 1991年3月25日
Published Date 1991/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900275
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長期臥床妊婦とは
長期臥床妊婦とはどんな症例か,ということに関しての明確な定義はみあたらない。したがって,ここでは2〜3週間以上の入院安静を必要とした妊婦ということに考えてもらって,以下の解説をすすめていくことにする。また,ただ安静が必要だといっても,その程度にはいろいろな段階がある。絶対に24時間の安静,ベッドレスト(bed rest)が必要であるという症例もあるが,なかには,室内歩行は可能という場合もあろう。医学的に,また,看護学的に問題となる長期臥床妊婦とは,やはりまったく身体を動かすことのできない症例なので,ここでは長期臥床妊婦とは2〜3週間以上の入院で,かつ絶対安静が必要な症例と仮りに定義して話をすすめていくことにする。
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