特集 骨粗鬆症性椎体骨折-難治例の診断・治療を中心に-
骨粗鬆症性椎体骨折(急性期)に対する入院安静臥床治療-難治例を作らないために
船山 徹
1
,
安部 哲哉
1
,
柴尾 洋介
1
,
俣木 健太朗
1
,
三浦 紘世
1
,
野口 裕史
1
,
高橋 宏
1
,
國府田 正雄
1
,
山崎 正志
1
1筑波大学医学医療系整形外科
キーワード:
骨粗鬆症性椎体骨折(osteoporotic vertebral fracture;OVF)
,
入院安静臥床(initial hospitalization and rigorous bed rest)
,
保存治療(conservative treatment)
Keyword:
骨粗鬆症性椎体骨折(osteoporotic vertebral fracture;OVF)
,
入院安静臥床(initial hospitalization and rigorous bed rest)
,
保存治療(conservative treatment)
pp.521-528
発行日 2021年5月19日
Published Date 2021/5/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000636
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急性期の骨粗鬆症性椎体骨折に対し,筆者らは「早期除痛」と「日常生活動作の改善」および「難治例を作らないこと」を目標に「初期2週間の厳密な入院安静臥床後にJewett型硬性体幹装具を用いて離床を開始する」という統一プロトコルによる保存治療を行っている。これにより手術に至る症例は10%未満と低率であり,遅発性麻痺の発生は皆無であった。保存治療抵抗性評価は,MRIをはじめ単純X線側面動態撮影やCTで適切に把握できる。
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