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出生率低下への対策として,社会的なコストは不可欠
根本 悦子
1
1出会いの医療をつくる会
pp.924-925
発行日 1994年12月25日
Published Date 1994/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901145
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出生率最低で将来にかげり
1993年の出生率が過去最低を記録している。1993年人口動態統計によると,女性1人が生涯に出産する平均子供数を表す「合計特殊出生率」は,1.46で過去最低。人口が増えも減りもしない合計特殊出生率の2.1に比べ,1974年に2.05を割って以来,下降線をたどり続けている。
出生率低下の最大の原因は,「結婚しない女性」,つまり未婚者の増加だが,「結婚したくない女性」はそれほど多くはなく,晩婚化が大きな要因だ。
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