特別寄稿
助産診断と看護診断
松原 まなみ
1
1藤田保健衛生大学衛生学部衛生看護学科
pp.650-655
発行日 1993年8月25日
Published Date 1993/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900852
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
最近,看護界では看護診断への関心が高まってきた。助産婦は従来,助産行為に付随する診断業務を行なってきたが,看護診断という言葉が日本に導入されてかち,助産婦は助産領域における診断と看護診断の概念との間で混乱をきたしているように思う。
1989(平成元)年の看護婦等学校養成所教育課程改正では「助産診断学」が助産婦課程の教育科目に位置づけられた。しかし助産診断の概念や定義についてはコンセンサスが得られていない状況にある。本稿では看護診断発達の経緯を踏まえた上で,看護診断・助産診断の考え方について,私見を述べさせていただくことにする。
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.