特集 妊娠糖尿病 妊娠期から始める女性の健康支援
【コラム】在宅妊娠糖尿病患者指導管理料が産後に拡大!—助産師外来での診療報酬獲得を目指して
成田 伸
1
,
松原 まなみ
1
,
坂梨 薫
1
,
林 佳子
1
,
山田 加奈子
1
,
出井 陽子
1
1日本母性看護学会看護政策検討委員会
pp.247-249
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201503
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2018年に「乳腺炎重症化予防ケア・指導料」が保険収載されたことは,助産師の世界に衝撃を与えました。助産業務の多くは自費診療の世界であり,この保険収載は画期的な出来事でした。さらに今春,そこにもう一つ,助産師が関われる項目が加わりました。2020年4月,妊娠中のみ対象となっていた「在宅妊娠糖尿病患者指導管理料」が産後に拡大されることになったのです(表1)1)。この収載は,日本母性看護学会看護政策検討委員会が日本助産学会,日本糖尿病教育・看護学会等と協働して申請していたもので,活動の成果としてわれわれもうれしい限りです。指導に当たる専門職が助産師に限定されているわけではありませんが,産後12週までの時期が対象であり,ぜひ助産師外来で対応してほしいと思っています。
そこで本稿では,今回診療報酬として獲得したこの項目の内容とそこから考えられる助産師外来での関わりについて解説します。
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