特別寄稿
助産診断の定義と内容
西脇 美春
1
1東邦大学医療短期大学専攻科
pp.656-664
発行日 1993年8月25日
Published Date 1993/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900853
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1990(平成2)年度から施行されている改正カリキュラムでは,「助産診断学」が1つの科目としてうちだされた。しかし「助産診断学」に関するカリキュラムの解説には,「妊娠・分娩・産褥・新生児期の経過の正常・異常を判定する能力,助産過程の展開に必要な診断技法の能力などの育成を図る」と記されてはいるが,明快で具体的な説明はなされていない。
助産診断学は,「助産診断」の本質が明らかにされ,それらが系統的に積み重ねられてはじめて「学」として認められるようになると筆者は考える。本稿では,文献や学生の記録及び筆者の教育経験に基づき,助産診断とその内容を明確にすることを試みることにした。
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