特集 助産診断—共通概念の探究
助産診断導入—助産診断ハンドブック(試案)の作成をめざして
西浜 佳子
1
,
若山 眞弓
1
,
伊藤 茂理
1
,
前田 富士子
1
,
松尾 恵子
1
1東邦大学医学部附属佐倉病院
pp.826-828
発行日 1995年10月25日
Published Date 1995/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901335
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はじめに
私たちの病院は開院して4年目を迎えようとしている。看護部では開院当初から看護過程の展開について,さまざまな検討を重ねた結果,ようやく看護過程の段階として,NANDAの看護診断名を用いて患者の問題表現をし,その後の経過を診断名ごとにSOAPで記録するという方向性が定まりつつある。そのような看護部の動きの中で,助産婦が援助する妊産婦・新生児の看護過程は,看護診断名では表現しきれないものがあり,助産診断という方法を用いて展開をしていくことはできないものだろうかと模索していた。
その時を同じくして,東京都および近県助産婦教育機関教務主任会から「助産診断試論」(以下,試論という)がまとめられ,『助産婦雑誌』47巻10,11号(1993)に掲載された。
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