研究・調査・報告
マタニティ・ブルーの褥婦の看護の留意点
筒井 潤子
1
,
仲村 美津江
1
,
奥間 美津子
2
,
平尾 静江
2
1元:琉球大学医学部保健学科
2琉球大学医学部附属病院産婦人科
pp.410-414
発行日 1993年5月25日
Published Date 1993/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900803
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はじめに
日々の臨床においても,産褥期にマタニティ・ブルー症状のみられる母親について聞くことが多くなった。
マタニティ・ブルーについては国外・国内ともいろいろな報告があるが,その定義や原因はまだ明確にされていない。マタニティ・ブルーは一般に産褥早期の3日から10日頃に生じ,理由のない涙もろさを主症状とし,憂鬱,不眠,疲労,頭痛などを伴って出現する一過性の情動の混乱といわれている。その発生頻度も10〜34%と大きく差があるが,約20%であろうと推測されている。
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