ニュース・プラス・ワン
技術は人間をどこへ連れていく
落合 聡子
pp.362-363
発行日 1991年5月25日
Published Date 1991/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900314
- 有料閲覧
- 文献概要
処女への人工授精の次にくるものは?
ニューズ・ウィーク日本版4月4日号「現代版『処女懐胎』。処女は失いたくないけれど子どもは産みたい。そんな夢をかなえる生殖革命の進展にイギリスでは上へ下への大騒ぎ」と,人工授精だけによって子どもを得たいというケースが数例承認され,激しい論争がされていると報告。この問題は新聞各紙でも伝えている。
「性経験もなく,今後もそのつもりがないが,人工授精によって産みたい。自分の要求は少しも異常ではないと思う。医療技術をもってすれば夢はかなう。将来は完璧な子どもと共に,自分のことを知らない外国で生活したい」と語るのは,32歳の女性である。
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.