胸部外科医の散歩道
心臓血管外科医はどこに向かっていくのだろう?
山中 一朗
1
1大垣徳洲会病院心臓血管外科
pp.697
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu78_697
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- 文献概要
2025年は私が心臓血管外科医を標榜して40年目で,科長としても25年になります.しかしながら,未だにメスを握って先頭に立って走っております.後輩諸君から「いいかげん辞めたら? 老害以外の何ものでもない」という声が聞こえてきそうです.言い訳をさせていただくと,58歳で長年勤めた天理よろづ相談所病院を辞し,ゼロから立ち上げた奈良県総合医療センター心臓血管外科も後進に全てを委ねてこの3月末に辞めました.「次は離島で地域医療を」などと夢見ていたところ,“拾う神”もあるもので,3人の仲間と共に西濃の地で新たに診療を行う機会を得てチームの充実を図っております.このように後進にどんどん道を譲りながら進んできました.
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