研究・調査・報告
国立大蔵病院におけるマタニティーブルーの誘因についての調査報告
佐藤 昭江
1
,
木下 好子
1
,
大塚 静江
1
,
米山 美津子
1
,
紺谷 佳代
1
,
柳澤 真澄
1
,
宇佐美 恵子
1
,
後藤 由加里
1
,
佐藤 まほの
1
,
竹内 よしの
1
,
鳥井 百合子
1
,
山川 弘美
1
,
菅沼 明美
1
,
井上 久美子
1
,
遠藤 直美
1
,
花村 美千代
1
,
名取 直美
1
,
若山 真弓
1
,
伊藤 直美
1
,
二瓶 真由美
1
,
鈴木 美智穂
1
,
坂田 文子
1
,
五十嵐 美和
1
,
大久保 敬子
1
,
菅井 啓子
1
,
鈴木 麻里子
1
,
中武 純子
1
,
森澤 尚美
1
,
山名 寿子
1
,
渡辺 幸江
1
1国立大蔵病院産科病棟
pp.886-891
発行日 1990年10月25日
Published Date 1990/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900192
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はじめに
私たちは日頃,産褥早期からよりよい母子関係が成立できるように,分娩直後の早期接触や妊娠中からの保健指導などに力を入れてきた。しかし,産褥期には褥婦が「マタニティーブルー」と呼ばれる精神的に不安定な状態に陥ることが間々あり,早期からの母子関係の成立が妨げられると感じることがある。
マタニティーブルーとは産褥3〜4日目から10日頃までにおこる,涙もろさ,憂うつ,不安,不眠,疲労などを症状とした一過性の軽度うつ状態をいい,主な発症原因の一つとしては,胎盤娩出によるホルモン動態の急激な変化があり,更に褥婦をとりまく社会的因子,身体的因子,心理的因子,性格的因子によっても発症すると報告されている。
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