特集 産科と小児科--看護の継続性を高めるために
国立大蔵病院における周産期看護の現状
佐藤 昭江
1
1国立大蔵病院産科
pp.632-635
発行日 1988年8月25日
Published Date 1988/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207437
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はじめに
昭和49年4月に助産婦として就職して以来,ずっと臨床にいて感じることは,ここ数年の産科医療のめざましい発達への驚きである。「医学は日進月歩」という言葉がよく使われるが,まさにその言葉を地でいっている感がある。
就職当時は,妊娠32〜36週の早産児や,IUGRなどによる低出生体重児が多くいた。しかし現在,保育器に収容される児の多くは,そうした児よりも,新生児仮死や胎便吸引症候群等,分娩のストレスによる障害や周産期の適応障害の児の方が多い。一概に比較することは困難であるが,これらは近年,治療の変化,薬物の改良,ME機器の導入等で,妊産婦管理がきめこまかく行なわれるようになった結果と思われる。
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