特別企画 周産期における倫理と看護
周産期看護をめぐる「当事者」の問題
看護からみた「当事者」の考察
石井 トク
1
1千葉大学看護学部
pp.576-579
発行日 1990年7月25日
Published Date 1990/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900130
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はじめに
昨年,筆者は本誌の「周産期の生命倫理」の座談会に出席した。座談会を終えてみると,出席の各氏がそれぞれの価値観で生命倫理における「当事者」をとらえていることに気づいた。しかし,認識のずれを整理しないまま終わってしまい,課題は残されたままとなった。その後,倫理,法哲学を専攻する森岡氏ら3人によって巻頭に掲載された話し合いが再度行なわれた。そこで,この話し合いをふまえ周産期看護を実践している者として,「当事者」について整理し,私なりの見解を述べることにする。
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