私と読書
「死」から考える「生」の哲学—「大人の童話・死の話」を読んで
𠮷村 典子
1
1呉女子短期大学
pp.678-679
発行日 1989年8月25日
Published Date 1989/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207677
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森崎和江著『大人の童話・死の話』を読んだ。同じ著者の『産小屋口記1)』の,「死」の一節が忘れられなかったからだ。
そこには,ある夜,幼い愛娘さんが死におびえて,泣き出した時のことが書かれていた。「死」をこわくないのかと,聞かれた森崎氏は「抱きしめてあわてて答えをさがし『ママもこわい』と泣いてしまった2)」と。
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