研究・調査・報告
夫立ち会い分娩に関する意識調査
青木 美緒
1
,
鎌田 麻里
1
,
神谷 めぐみ
1
,
後藤 美智子
1
,
新村 如子
1
1浜松市立看護専門学校看護第1学科
pp.687-692
発行日 1989年8月25日
Published Date 1989/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207679
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
日本社会は敗戦後,イエ制度の廃止,民主主義を原則とする日本国憲法の制定などを引き金に,高度経済成長をとげた。家単位の生活から,社会組織を中心とした生活に変化し,都市への人口の移動が多くなり,今日の核家族,孤立家族という状況が生じた。その結果,イエ制度を背景とした父親・夫の権威は喪失し,夫と妻は権限を分担し,すべてに協力しあい,共同で家族管理にあたっていくようになった。
このような変化の中,今まで女性だけの仕事とされてきた分娩も夫婦の協力,つまり夫参加の分娩が提唱され,最近では新聞・TV・雑誌などでもしばしばとりあげられている。
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.