特集 がんを考える
悪性疾患を合併した妊婦の不安への対応
Part I・プロセスレコードで看護ふり返る/Part Ⅱ[座談会]・がん看護の基本とプロセスレコードの作成を中心として
安河内 洋子
1
,
松谷 弘子
1
,
伊藤 正子
1
,
福田 敦子
1
,
田井 文乃
1
1済生会京都府病院
pp.558-571
発行日 1989年7月25日
Published Date 1989/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207654
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はじめに
今回私たちは,悪性疾患を合併し,生命への不安を抱きながら,出産を希望する患者を看護する機会をもった。自ら出産を希望しながら,不安にゆれ動き,寡黙になったり,心を閉じてしまった患者に,私たちはどう対応したらいいか悩んだ。
不幸にして,患者は本年2月に,肺転移により愛児を残し死の転帰をとったが,私たちはこの患者の看護を通して多くのことを学んだ。
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