研究・調査・報告
極小未熟児の早期母子関係の確立をめざして
藤森 とも子
1
,
烏屋尾 允美
1
1国立津病院母子医療センター
pp.701-705
発行日 1987年8月25日
Published Date 1987/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207202
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
近年の目覚ましい医療の発達により,新生児・未熟児の死亡率は著しく低下してきているが,反面,児の長期入院に伴い母子分離を余儀なくされるため,母子関係に複雑な影響を及ぼすことになる。
一昨年私たちは,母親により虐待を受けた極小未熟児の事例を経験した。その母親は,原因の1つに,長期母子分離で全く養護に参加できず,児に対する愛情が湧かなかった,と述べた。
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.