特集 子供のリハビリテーション
Ⅴ.子供のリハビリテーション・メモ
極小未熟児の予後
吉池 晴美
1
,
後藤 彰子
1
1神奈川県立こども医療センター小児科・未熟児新生児科
pp.684
発行日 1987年9月10日
Published Date 1987/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106590
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最近の新生児医療の進歩により新生児死亡率は著明に低下し,昭和60年人口動態統計では,新生児死亡率は3.4となっている.この死亡のうちの約1/3は,いわゆる極小未熟児が占めている(一般に極小未熟児とは出生体重1500g未満の児を指し,特に1000g未満の児を超未熟児とよんでいる).全出生中の極小未熟児の割合は0.4%にすぎないが,死亡例が多く,生存例での後障害の問題も重要である.出生率が漸減し,少ない子どもを大切に育てる風潮の中で,新生児のintact survivalが大きな課題となっている.
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