今月の臨床 帝王切開
帝王切開に踏みきるとき
12.極小および超未熟児
遠藤 力
1
,
大和田 真人
1
,
佐藤 章
1
Chikara Endo
1
1福島県立医科大学産婦人科
pp.674-676
発行日 1992年6月10日
Published Date 1992/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900884
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最近の周産期医療,特にNICUにおける極小未熟児(出生体重1,500g未満)および超未熟児(同1,000g未満)管理は長足の進歩をとげ,われわれ産科医にとって心強いと同時に,妊娠管理について新たな視点を提供してくれる。しかし,これらの未熟児の胎児仮死の判定や分娩時期の決定,およびその分娩様式については,まだ統一した考え方が示されておらず,各々の症例において試行錯誤しているのが現状と思われる。極小および超未熟児の出生に対しては,その取り扱う施設の周産期看護能力に依存するが,今後は生育(胎外で生きることができること)より成育(胎外で正常に成長することができること)が重要視されていくのは当然のことと思われる。今回,成育限界も考慮し,極小および超未熟児の取り扱いを述べてみたい。
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