連載 源流への旅
子産み子育て考・16
介添役(夫)
菅沼 ひろ子
1
,
末光 裕子
2
,
鎌田 久子
3
,
坂倉 啓夫
,
宮里 和子
4
1聖母病院分娩室
2東京江戸川区・教育相談室
3成城大学文芸学部(民俗学)
4国立公衆衛生院衛生看護学部
pp.609-613
発行日 1986年7月25日
Published Date 1986/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206919
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はじめに
妻の出産に立ち会う夫が増えている。増えているという表現がはたして正しいのかどうかそれは別として,「ラマーズ法」という言葉が登場して以来(ほんの10年ではあるが),確かに多くの人人の興味をそそっているテーマであろう。
竹下景子さんもミセス聖子もラマーズ法で出産だそうだ。ラマーズ法,すなわち夫の参加するお産という解釈がなかば常識化してきている。どこかで本質が忘れられてしまってはいないだろうか。困ったものだ。もはやウンザリである。ここには一種の流行現象のような雰囲気さえ感じられる。
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