特集 いま分娩を考える
座位分娩に関する臨床的検討
千村 哲朗
1
,
松尾 正城
1
1山形大学医学部産科婦人科教室
pp.296-300
発行日 1983年4月25日
Published Date 1983/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206221
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はじめに
近代産科学における最近の胎児診断学に関する多角的な進歩と新しい診断技術の導入は,胎児管理に関する多くの貢献をもたらしてはいるが,一方,母体側からみた産科管理ばいまだ多くの面で旧態とし,とくに分娩時の産婦の体位は,分娩の管理者側から強制された体位による砕石位分娩が主流である。
最近,分娩の生理的現象を産婦の精神的心理的な面を含め,より自然で人間的な管理上より再考しようとする見地から,ラマーズ法を始めとし,座位分娩が注目されるに至った。
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