研究・調査・報告
当院における座位分娩の変遷と実際
柴田 保子
1
,
伊藤 ひさ子
1
,
原 淳子
1
,
吉田 博子
1
1中村産婦人科医院
pp.424-427
発行日 1984年5月25日
Published Date 1984/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206453
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
近年の周産期管理の高度化には目を見張るものがあり,その一方では自然分娩への回帰も熱心に推進されている。妊産婦自身の分娩に対する期待もさまざまで,まさに分娩多様化の時代を迎えている。
1981年には,わが国にも座位分娩台が導入されはじめ,当院においても,妊産婦のニーズに応える1つの方法として座位分娩台による分娩方式を導入した。1982年1月より使用し,83年2月までに約800例の座位分娩を経験しているが,使用当初と現在では分娩介助の方法にも変化がみられる。本稿では,その流れと現在定着しつつある方法を報告したいと思う。
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.