特集 受精革命
体外授精に対する率直な問いかけ
福本 英子
pp.21-25
発行日 1983年1月25日
Published Date 1983/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206164
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はじめに
日本でもいよいよ体外授精が解禁になるという。日本産婦人科学会がゴーサインを出し,11月には「日本受精着床学会」が発足して,本格的な臨床応用が始まるという。
1978年にイギリスで最初の体外授精の成功が華華しく伝えられて,その後欧米諸国でせきを切ったようにこの技術の実用が始まった。成功例は現在までに50例を越えるといわれている。日本もようやくその戦列に加わるわけで,5年間の禁を解いて,実用に踏みきったのには,それなりの自信がやる側にあってのことであろう。研究は早くからなされていて,日本の技術は決して低くはないという。
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