Medical Scope
Sinusodial NST
島田 信宏
1
1北里大学病院産科
pp.80
発行日 1981年1月25日
Published Date 1981/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205808
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もう皆さんは分娩前の胎児心拍数モニタリングの1つであるNST(non stress test)をよく御承知のことと思います。そのなかの診断には,胎児は元気ですという意味のreactive NST,胎児は元気がなくなってきましたという意味のnon-reactive NST,それから,非常に元気がなく弱っていますという意味のsinusoidal NST(サイヌソイダルNST)の3つがあります。このsinusoidalという胎児心拍数図について今月はお話しします。
まず,sinusoidalというのは図に示すようなパターンで,胎児心拍数図(FHR)が一定の規則正しい上下のゆっくりとしたゆれを示しているのが特徴です。日本語では正弦波様なパターンと呼びますが,ただ上下の山をくり返す心不全の末期などのパターンによく似ています。
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