アメリカ便り・1
Tampon Toxic Shock Syndrome―タンポン トキシック ショック 症候群
佐々木 茂
1
1ウィスコンシン医科大学
pp.76-79
発行日 1981年1月25日
Published Date 1981/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205807
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■序にかえて,わが後悔の弁
私がウィスコンシン医科大学産婦人科学教室に勤務しはじめたのは昨年の9月である。恩師大川公康教授とR.F.Mattingly教授とが旧知の間柄であることから,教授の御推薦をいただき,現在は,Cancer research fellowとして当大学に籍を置いている。
東京を出発する2週間ほど前,本誌の編集部から,アメリカ産科学の現況をレポートしてもらえないかとの御依頼を受けた。自分の研究で多分精一杯であろうし,浅学の私にどれだけ当地の現状を正確に把握できるか,自信があるわけではなかったが,編集子は「日記風のレポートでいいですよ」と,いとも簡単におっしゃる。出発間際で気分が高揚しているせいか,そう言われるとなんとなくやれそうな気もしてくる。しかも,この話には教室の派遣病院である尾竹橋総合病院の久保総婦長の助言もいただいていた。そんなわけで,つい気易くお引受けしてしまったのである。
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