Medical Scope
NST—ノン・ストレス・テスト(3)
島田 信宏
1
1北里大学病院産科
pp.454
発行日 1978年7月25日
Published Date 1978/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205408
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NST—ノン・ストレス・テストのつづきです。前回は,妊婦に分娩監視装置をセットするところまでお話ししました。今日は,その胎児心拍数パターンの変化をよみとることにしましょう。
胎児心拍数は1分間に110〜150の間にあると思いますが,その胎児心拍数のパターンをよくみてください。まず,baseline variability(本誌第31巻6号参照)をみてみましょう。この胎児心拍数パターンをみて,FHR(胎児心拍数)が1分間110〜150で,baseline variabilityは1分間に5から15の心拍数の変化で存在し,下の子宮収縮のパターンのギザギザの時,つまり,胎動の時に胎児心拍数は,15/min.以上の割で増加し,少なくとも,この胎児心拍数の増加は15秒間持続するというような型を得られたら,それはreactive NST,胎動に胎児心拍数が反応したという表現ですが,反応型とでもいったらよいと思います。つまり,ノン・ストレス・テストNST陽性(+)と考えてよいのです。
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