特集 80年代の助産婦活動を展望する
座談会 ドリス・ヘアさんを囲んで
アメリカの母子保健におけるコンシューマリズム
品川 信良
1
,
ドリス・ヘア
2,3
,
近藤 潤子
4
,
D. M. ラング
5,6
1弘前大学医学部産科婦人科学教室
2American Foundation for Maternal and child Health
3アメリカ母子保健財団
4聖路加看護大学
5ニューヨーク市保健局
6前アメリカ助産婦協会
pp.24-33
発行日 1980年1月25日
Published Date 1980/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205655
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品川 本日は,1972年にワシントンで開かれた第16回ICM大会の特別報告"The Cultural Warping of Childbirth・邦訳(出産における文化的歪曲)"が日木にも紹介され,アメリカの母子保健消費者運動のリーダーとして有名なドリス・ヘアさんがFIGOを機に来日されましたので,母子保健の分野で消費者運動が果たしている役割についていろいろお伺いしてみたいと思います。また,オブザーバーとしてですが,ヘアさんの親友でいらっしやるラングさんもおみえになっておりますので,助産婦の立場からの御発言がいただけるかもしれません。
それでは本題に入りますが,アメリカなどにおいては,日常の消費物資についてだけでなく,医療サービスなどに対しても消費者運動(consumer movement)が活発だと聞いております。そこでまず,そのあたりのことからお話を承りたいのですが。
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