特別企画 積極的な妊婦管理と自然分娩=Part・Ⅱ
特別記事
助産婦の技術としての自然分娩
井口 久恵
1
,
成瀬 裕子
2
,
小野 良子
3
,
鈴木 明子
3
,
山西 みな子
4
1静岡鉄道病院外来
2国立千葉病院産婦人科病棟
3稲田登戸病院産婦人科
4前:稲田登戸病院産婦人科
pp.314-323
発行日 1979年5月25日
Published Date 1979/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205546
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施設の違いとお産の状況
山西 昭和35年ごろから施設分娩の増大に伴って,医師の指示がなければ何もできない,そういうできない位置に押し込められて,産科看護婦ともいうべき助産婦が多いと言われてきています。特に,分娩に対する人為的な介入が多くなって,助産婦は医師の診療の介助に追われています。
しかし助産婦は役割もはっきりした専門職だけに,その技術というものもきちんとあるはずで,その技術をどのように実際に応用しているか,そのあたりをきょう皆さんからお話しいただきながら,あるいは実際に助産婦技術が応用されていないとすればどうして失われてきているかということもお話し願えれば,ありがたいと思います。
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