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―自然分娩を応援する助産婦のためのファーム研修プログラム―「お産の世界の伝統と常識」~自然分娩の知恵を再考する~が開催されます
福永 マキ
pp.887
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100418
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コミューン「ファーム」
アメリカのほぼ東南部に位置するテネシー州,サマータウンに「ファーム」という1971年にヒッピーたちが建てたコミューンがあります。その名が示すとおり広大な農園と森のなかに,学校からクリニックまでひと通りの公共施設がそろい,ベジタリアンの住人たちが“Love & Peace”をモットーに共同生活を営んでいる大変にユニークな場所です。
そのファームは,「ファームミッドワイフリーセンター」があることでも有名で,研修のために訪れる助産婦はもちろんのこと,世界各地から妊産婦さんたちがこの地を訪れています。無痛分娩が当たり前のアメリカにおいて,ここでは1970年以来助産婦の手で2,200件以上のナチュラルバースが応援されてきました。ここ30年のセンターの帝王切開率は1.4%と全米平均の24.4%と比較すると驚異的に低い数字です。
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