ケース・レポートを読んで 臨床助産婦の立婦から
症例報告を助産婦的に検討する
山西 みな子
1
1国家公務員共済組合連合会稲田登戸病院産科
pp.457-459
発行日 1974年9月25日
Published Date 1974/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204745
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1.はじめに
日常業務の中から,未だ数の多い重症妊娠中毒症の産婦が,時に通院もせず,出産のためには入院したとしても産後の健康管理で支障を来たしていることを著者らは感じていたのであろう。そのような動機から妊娠中より産褥までの妊産婦保健管理の必要性を思い,妊産婦のおかれた現状を知るためアンケートによる調査を行なった。その結果,問題点の多かった1症例について報告し,医師,看護その他のチームワークによって,市民病院の役割である地域住民の健康レベルをあげることを考え,地域医療体制の確立を目ざして努力することが当面の課題であると理解された。
このレポートは,1.アンケート調査のまとめ2.症例報告 3.考察と展望にわけられる。しかしここでは,2.症例報告を中心にし,他の項目と関連させて検討してゆきたい。
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