研究・調査・報告
産婦の入院時期に関する検討
栗山 君枝
1
,
細谷 喜久子
1
,
間島 サヨイ
1
,
浅間 淳子
1
,
梨本 静子
1
,
半藤 保
1
1新潟大学医学部附属病院産婦人科
pp.729-732
発行日 1976年12月25日
Published Date 1976/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205141
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1.はじめに
近年における母親学級の普及,妊産婦指導書の豊富さ,ならびに各種妊産婦教育機会の増加に伴って,妊産婦はどのような徴候や症状が発来したときに分娩入院すべきかを,よく知っていると一般に考えられている。しかしながら出産部を担当する私たちの立場からみると,未だに十分な時間的余裕をもって入院してくる産婦ばかりとはいえず,中には不十分な知識のゆえに母児の生命が危険な状態になって入院する症例すらある。
産婦の入院時期について,妊婦指導上,あるいは不必要な妊産婦の不安をなくす上から,また受け入れ側の診療態勢を整備する上から,検討すべき問題がなお少なからず残っていると考えられる。そこで新瀉大学附属病院出産部における経験をもとに,これらの問題にアプローチを試みた。
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