原著
絨毛性腫瘍に対する化学療法の副作用—種類とその出現時期
須田 稲次郎
1
,
小田 隆晴
1
,
半藤 保
1
,
竹内 正七
1
Tojiro Suda
1
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
pp.233-238
発行日 1974年3月10日
Published Date 1974/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205017
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絨毛性腫瘍に対する治療剤としてMethotrexate (MTX)とActinomycin D (Act D)とが開発されて以来,本症に対する治療法は一変した1〜6)。今日絨毛上皮腫はあらゆるがんの中で,curative chemotherapyの可能な最も代表的な疾患としてその地位を不動のものにしている。
このように有効な薬剤の効果は,低単位HCG測定法などの進歩による早期診断法,治療効果のcontrol,予後のfollow up法などの確立と相まつて一層たかめられていることは論をまたない7)。
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