助産婦の仲間を訪ねて・17
—札幌医科大学病院婦長の下村明子さんの場合—医大病院のなかで助産婦の主体性を貫いてきた
藤原 美幸
1
1帝京大学病院
pp.746-749
発行日 1976年12月25日
Published Date 1976/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205143
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助産婦の仲間たちをたずねはじめて,もうすでに10数名の先輩たちから貴重な体験を聞かせていただいたことになります。全国に約3万人に近い仲間が存在するなかで,私が知りあった10数名は,ほんの一握りの方たちです。しかし,まだまだ助産婦としても人間としても自立しかねている者にとって,お会いしたどなたの体験も興味ぶかく,感動するものばかりでした。
今までこの欄に登場した仲間たちのほとんどは開業の方たちでした。これにはもちろん編集部の意向もありますが,さらには,助産婦が本来の姿で働ける最良の場所として助産院があるように私には思えたからです。言い換えれば,そこに働く助産婦像が,私の求めている理想により近かったということだと思います。
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