今月の臨床 多胎—いま何が問題か
妊娠合併症の対策
9.胎児数別の入院適正時期
久保 隆彦
1
1高知医科大学周産母子センター
pp.1468-1469
発行日 1994年12月10日
Published Date 1994/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901982
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人種差によると考えられるわが国の多胎妊娠の頻度は諸外国に比較し低率とされていたが,排卵誘発・体外受精などの不妊治療の急速な普及に伴い,多胎,とくに三胎以上の多胎妊娠の頻度は確実に増加している.しかも,多胎妊娠の周産期死亡率は単胎妊娠に比較し明らかに高率であり,胎児数の増加に従い増悪する.したがって,胎児数に応じた十分な周産期管理が要求される.本稿では胎児数別の入院時期について略述する.
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