特集 母子看護管理と記録
記録とその内容—母子看護管理の場面と記録上のポイント
立山 恭子
1
1聖路加国際病院産婦人科病棟
pp.512-521
発行日 1976年9月25日
Published Date 1976/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205096
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1.はじめに
正確で適切な記録から1人の,妊婦,産婦,褥婦,新生児の,現在の状態,その経過,そしてどのような方針で診療がなされ,看護がなされているか,またなされるであろうかを知ることができる。
現在の看護記録の内容をふり返り調べたときに,残念ながらその大部分においては,妊産褥婦の身体的症状,訴え,経過観察,行った看護処置(すなわち清拭,氷枕貼用など),および測定値の記入がほとんどであり,心理的,社会経済的な訴えなどの観察経過について,妊産褥婦のニード,それに対しての看護の記録はわずかであった。
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