技術講座 生理
終夜睡眠記録の導出・記録のポイント
川名 ふさ江
1
1虎の門病院臨床生理検査部
pp.515-523
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100917
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新しい知見
睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome,SAS)に対する認識が高まり,臨床データが蓄積されてSASと他疾患との関連性が注目されている.特にSASの代表的な合併症である高血圧に始まる狭心症,心筋梗塞などの心血管疾患や心不全では,中枢型無呼吸(central apnea,CSA)やチェーンストークス呼吸(Cheyne-Stokes respiration,CSR)の存在が明らかとなって,その治療法が論議されている.また消化器疾患の胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease,GERD)のSAS合併が報告されている.以前は成人病といわれた病態が生活習慣病となり,今はメタボリックシンドロームとして新たな診断基準が打ち出されているが,そのメタボリックシンドロームとSASとの関係も注目されている.
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