研究・調査・報告
福井総合病院における産褥期の母子への家庭訪問指導—実践に至る経緯と指導記録の内容分析
林里 都子
1
,
山内 弘子
1
,
鈴木 恵子
1
,
中島 美代子
1
,
岩本 真弓
1
,
渡辺 貴代
1
,
品川 歩美
1
,
松村 真理
1
,
竹ノ上 ケイ子
2
1福井総合病院産婦人科病棟
2福井県立短期大学(母性看護学)
pp.855-862
発行日 1992年10月25日
Published Date 1992/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900669
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
わが国では1989年には施設分娩が99.9%となり1),生活の場と出産の場とは完全に分離した。そして,少産傾向や育児経験不足も加わり,妊産婦側の不安やニードは高まる一方である。
このような中で個々に合った指導を継続的に一貫して行なうために,受け持ち制母子看護が推奨されている。これは入院中だけでなく退院後も継続されることによって,より効果が期待できる。しかし,病院に勤務する助産婦が家庭訪問指導を行なうにはさまざまな困難が伴い,必要性は認められながら,通常業務の1つとして実施している施設はまだ少ない。
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.