特集 母子看護管理と記録
POシステムを導入した産科管理の実際
折原 ハナ子
1
1仙台市立病院産科
pp.522-527
発行日 1976年9月25日
Published Date 1976/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205097
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1.はじめに
近年医療のめざましい発展に伴い,いろいろ機構改革がなされているが,助産婦の仕事の中でもその例にもれず,徐々にではあるがいろいろな方法が試みられている。当科でも器械導入はもとより,この3月から段階的ではあるもののPOシステムを取り入れ,医師記録と助産婦記録を部分的に1本化し実施しているので報告する。
仙台といえば杜の都として知られている東北一の都市で,現在は人口60万余を有するまでになった。そのほぼ中央に位置する当病院は定床数310床,そのうち産科は分娩室をも含めて20床であり,中間的なこの種の病院としては珍らしく産科単科でやっているのが特徴である。月平均の分娩数45件,医師は3名当番制,助産婦は17名で2人夜勤3交代制を取っており,比較的恵まれた環境といえそうである。
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