ダラフ
燃島—(鹿児島県・新島)
川上 重治
pp.2-8
発行日 1971年8月1日
Published Date 1971/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204183
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燃島は桜島の爆発によって生まれた火山砂礫の周囲3km足らずの小さな島である。年々地盤降下と風化によって島は小さくなり1980年代には海底に沈むといわれている。現在24戸,人口120数名の人が住み,漁業を主としている。小学児童は2学級の複式で新島分校に5年生まで通い8名(男3,女5)である。管轄の地方自治体としては,大変やっかいな島だということであるが,近代文化の水準から,平らにならして考えると,そのようになるかも知れないが,野趣豊かな島である。
数少ない戸数で,交通不便が原因してか独立心は強いようである。島を離れようとしない鳥民たちである。
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