連載 病院めぐり
鹿児島市立病院
波多江 正紀
pp.1057
発行日 2004年8月10日
Published Date 2004/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100592
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20床の市立診療所として昭和15年発足した鹿児島市立病院は,現在,鹿児島県の中核病院として17科,670床の総合病院に成長している.昭和50年の五つ子誕生を機に周産期医療の拡充をはかり,昭和53年に周産期医療センターを設置し,県内産婦人科周産期関連急患の85%を収容している.昭和60年には救命救急センターを設置し,現在,救急外来患者は年間6,940人に及んでいる.1日の外来患者数は約1,300人で,平均入院患者数620人,医師数はスタッフ80人,臨床研修および専門研修医がそれぞれ25人,19人,今年から始まった独立型スーパーローテーター10人,さらに大学病院の協力型ローテーターとして4人を受け入れる予定である.
産婦人科関係では,産科36床,婦人科45床,新生児センター80床(うち32床がNICU)の独立した病棟と看護単位を有し,体外受精,顕微授精などの生殖医療も九州において最初の成功を収めてから積極的に行っている.年間外来延べ患者は36,000人で,各部門を産科婦人科の医師が中心に運営している.
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