看護風土記
青森/鹿児島
花田 みき
1
1青森県衛生部公衆衛生課
pp.9
発行日 1970年5月1日
Published Date 1970/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914866
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青森県立高等看護学院の1年生最上和子さんをリーダーとする“迷信,まじない研究会”の資料によると“人間に狐がついてあばれたら,あぶらげ供えて松葉でいぶせ”“こどもがひきつけたら袂のゴミをのませろ”とかおどろくような風習がのこっている。いまだに無医地区147をかぞえている青森県の現実からうまれた,素朴な生活のちえを,“迷信だ”とばかりきめつけるのは酷だ。
米作転換から,ますますふえる見込の出かせぎ。あとにのこる過疎地域の老人や母子の健康問題に,がっしりとりくまなければならないナースたちには,骨太な粘りづよさが期待される。
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