講座
胎盤とホルモン
沢崎 千秋
1
1東大
pp.6-10
発行日 1953年9月1日
Published Date 1953/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200427
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姙娠とは,いうまでもなく,母体が胎兒を体内に保育している状態をいい,胎兒は胎盤を介して,母体と交渉を保つており,胎盤に異常があれば,胎兒の発育がおびやかされ,胎兒が死亡すれば,胎盤血行も消失して,胎盤に二次的に変化があらわれるから,姙娠の本質は正常胎盤の存在とその持続にあるともいえる.
胎盤が正常に発育し,正常の機能を営んでいるから,母体に姙娠時特有の変化があらわれてくるのである.
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