指標
胎盤ポリペプチドホルモンに関する基礎的知見
東條 伸平
1
,
望月 真人
1
,
金沢 精一
1
,
足高 善彦
1
Shinpei Tojo
1
1神戸大学医学部産科婦人科学教室
pp.413-420
発行日 1974年6月10日
Published Date 1974/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205045
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胎盤が分泌する蛋白ペプチドホルモンには2種類のprincipal groupがある。その1つは絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)で代表される糖蛋白ホルモン群であり,この中には最近その存在が確認された絨毛性卵胞刺激ホルモン(hCFSH)と絨毛性甲状腺刺激ホルモン(hCT)が含まれる。他はヒト胎盤ラクトーゲン(hPL:hCS)で代表される単純蛋白ポリペプチドホルモン群で,この群には副腎皮質刺激ホルモン(ACTH),メラニン細胞刺激ホルモン(MSH)やレラキシンなどの産生の可能性も考えられている。
ここでは著者らが直接胎盤から抽出精製したhCG,hCFSH,hCTならびにhCSに関する最近までの研究成績から,これらのホルモンの生化学的あるいは生物学的な問題について述べる。
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