速報
ホルモン殊にエストロゲンの胎盤通過性に就いて
宮川 糧平
1
1東京大学医学部産婦人科学教室
pp.58-61
発行日 1953年1月10日
Published Date 1953/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200780
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緒言
各種ホルモンが胎盤を通じ,胎兒に移行して共の発育並びに物質代謝に寄与し,逆に胎兒側ホルモンが同じく胎盤を経て母体に移行し,その物質代謝に変化を与える事は一般に知られておることであるが,胎盤の微細構造及びその細胞活性Ce—lular acfioityにつき猶幾多の疑議がある今日,胎盤のホルモン通過機序については猶不明な点が多い。以下該機序についての文献を綜説し,併せてエストロゲンに就ての私の実験成績についてのべたい。
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