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これからの助産婦の役割
大島 正雄
1
1母性科学研究所
pp.38-40
発行日 1953年8月1日
Published Date 1953/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200414
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「先生,この方子宮外妊娠じやないでしようか.よそでは卵管炎だといつてペニシリンと電気治療を毎日受けていられるのですがだんだん下腹の痛みがひどくなるのです.そのうえその先生がほんとうの婦人科專門でないらしいので心配だとおつしやるんです.メンスも10日ばかりおくれて出血が始まつていますし,それにお腹の痛みが一通りでないので……,先生のお講義を思い出したのです.もし子宮外妊娠だつたらたいへんだから,今までの治療でよいかどうか,ともかくもしつかり診て貰つておかれたら……とおすすめしたのです.」
附添うてきたのは10年前,教えた助産科の生徒である.
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