Medical Scope
これからの助産婦教育
島田 信宏
1
1北里大学病院産科
pp.863
発行日 1988年10月25日
Published Date 1988/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207495
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さる6月24・25日に札幌市において,日本産科婦人科学会の「血液研究会」が開催されました。この会合には,遠く西ドイツからザーリング法という児頭採血法で有名なE・ザーリング教授なども参加され,有意義な研究会となりました。その翌日(26日)には,助産婦を中心にした「産婦人科出血セミナー」が開催され,私も「新生児出血」と題して講演しました。
会長の北大鈴木重統教授の発案により,その前日の夕方「これからの助産婦と助産婦教育」というシンポジウムがドイツからの2教授をまじえて開かれたのですが,このシンポジウムの司会は前弘前大学教授の品川信良先生で,大変ユーモラスなシンポジウムになりました。私もメンバーの一員として,「産科臨床医からの助産婦教育への希望」と題して,助産婦教育にたずさわる方々に対する私見的な希望をいくつか述べました。その主な内容は,臨床実習の場をもっと充実させて増やしてほしいこと,理論的教育が多すぎて臨床の技術的教育が以前にくらべて少なくなっていること,教育者が技術的にすぐれた指導者になってほしいことなどです。
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